
街のどこからかPiazzollaが…
21世紀型文化振興による社会発展に力を入れる地方商業都市の一つ、高崎で育つ。
音楽分野を中心に、世界で活躍する様々な芸術家が絶え間なく国内外から訪れ、市民に開かれたイベントが行われていた。
Piazzollaも中学生含め盛んに演奏され、初めて聴いた時は覚えていないほど。8歳か9歳頃に吹奏楽かアンサンブルで鑑賞した記憶はある。
日本で初めてプラハの春・ウィーン芸術週間に同時招待された市民オーケストラの演奏を、小中学生が3年に1回聴ける仕組みの他にも、音楽家を志す人の路上ライブが許可されており、日本のロック界を支えた環境も身近だった。
隣接する市、前橋は「日本近代詩の父」萩原朔太郎の出身地で、度々活動拠点となり、その他にも近代自由詩発展の要を複数輩出。地方分権制が強い日本において、県全体が文化振興に励んでいた。
学校で教える量を減らし、学習内容の選択は子どもと家庭に任せるという教育制度の時代だったが、先生方はその危うさを説明してくれ教科書以上のことを教えてくれた。
学力はクラス最下位で、大人から多々叱られる。共働きの両親は衣食住の面倒を見られず、様々な所に点々と預けられていた。

Color Guard Art
Balletを7才から12才まで5年間習う。先生は、東京と高崎の教室を行き来しながら、整体師を呼んだレッスンをなさることもあった。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」の群舞の舞台を体験。
10才の時に地方都市のホールで、独立した女性の踊り方で世界のBalletを革新したSylvie Guillemの「Bolero」を見て、内面から湧き上がる感情を自由に表現する舞踊に感動。
11才の時に小学校のMarching Arts Clubに入り、Color Guard Artに夢中になる。そのダンスは、吹奏楽が野外ステージやパレードで隊列移動をしながら演奏する「Marching Arts」の周りを、旗を使って鮮やかに舞う。
「Marching Arts」は日本でほぼ全員が義務教育段階の運動会などで体験すると言われている。
指導を強豪高「The Second High School, Tokyo University of Agriculture」の先生から受ける。Disney映画「Pirates of Caribbean」の振付をしていただいた。
先生方は一方的に教えるだけではなく、映画を見ながら解釈や表現を考えさせ、旗も子どもたちが縫ったものだった。
地域のTAKASAKI MARCHING FESTIVALに世界NO.1「The Cavaliers」が招聘された年で、「007」公開リハーサルと本番を間近で見る。
先の高校のBrahms「Symphony No.1」や、日本の有名な社会人市民団体「YOKOHAMA ROBINS」の演技も憧れ、中学校ではその高校のColor Guard Artの条件「楽器が演奏でき、集団演奏ができること」を達成しようと吹奏楽入部を志す。

高校のMarching Art ClubでColor Guard Artを行える条件「楽器を演奏し、集団演奏をつくりあげる力」の習得を目指し、12歳から14歳の時に中学校の吹奏楽部に3年間所属。楽器はTrombone。
部員1人1人が指揮者用の全パートが書かれた楽譜を見ながら、全体合奏や、音域に分かれた合奏で、録音して聴き、曲の解釈の意見も共有し合いながら、音楽を作り上げることを繰り返し行った。
印象深い曲:
「Sing Sing Sing」
「The Bronze Horseman」 the ballet, Gliere
「風之舞」Dancing in the Wind-KAZE-NO-MAI, Yosuke Fukuda
中学3年生14才の頃に、表現には言葉や教養が必要だと分かり勉強に励み、偏差値を30上げる。
目標高は合格したが、自分の内面から湧き上がるダンス表現をできるようになるためには、勉強ができなかった私は、言葉や教養がより必要だと考え別の学校に進学。

ノーベル物理学賞、小柴昌俊先生の「宇宙の詩」の授業*を始め、様々な分野で活躍する方々の授業を受ける。群馬県立高崎女子高。当時、文科省の自然科学分野で活躍する人材養成プログラムSSH指定校だった。
高校3年生18才の時に東日本大震災発生。
放送部
高校の部活動は、言葉や映像表現を磨くため放送部に所属。高校3年生時に、日本の公共放送局NHK主催の全国大会アナウンス部門出場。
高校2年時にグループで、地域文化の祭典のドキュメンタリー映像作品*をつくる。市観光課やイベント企画運営をする市商業組合を代表する方、地域コミュニティダンスサークルに取材。その祭典は、YOSAKOIのイベント「たかさき雷舞フェスティバル」。
この活動で共創企画の調整役の方に学ぶ重要性を実感し、後市教育⾧、当時校⾧として各界の代表者を学校に招聘していた飯野眞幸氏に、学校全体に潤いをもたらす校内放送の話題の探し方や質、学校を発展させる活動の行い方について積極的に意見交換に伺った。その経験は今も励みになっている。
*旧式の写真と音声でまとめた作品。部員数が多く学校の機材が限られていた。学生用のPC室は、フィルタリングで多くのサイトが見られず、自宅でも高校段階ではインターネット使用ができるPCを持たせない家庭が多かった時代。

YOSAKOI
高校2年秋から高校3年秋まで、日本舞踊に様々な世界の舞踊表現を融合し、多世代の民衆が集団で楽しめるように発展してきた躍動感あるダンス「YOSAKOI」を習う。
街角やパレード、ステージイベントを体験。和柄の着物の布を用いた衣装を纏い、鳴子と呼ばれる手の平サイズの伝統的太鼓を両手に持ち踊る。
当時は自己表現に悩み非行に近づいたり、不登校になってしまったりする中学生や高校生が、自分や他者と向き合い成⾧する機会を与えてくれるダンスとして国内で注目を集めていた。
発祥地高知県の資料によると、2019年現在は、国内で200カ所、海外で29国・地域で踊られる祭り。その祭が行われる国内の各自治体では、ほぼ全員が義務教育段階で運動会などで体験すると言われている。
斎藤多恵子先生に教わる。彼女はジャズダンスとYOSAKOIダンスを群馬県内で子どもたちから シニアまで幅広い世代に教え、地域ダンスイベントを盛り上げていた。

2012-2016
文学士
日本文学や中国文学、教育学に関わる計11分野の教授が、各分野2名以上いる環境で、批判性・創造性の基礎習得。1903年(明治36年)創設の国語漢文科を前身とし、漢文学も充実していた。
同大学文学部授業*も受講し、古今東西の文学の理解を深めた。国内有数の同大学スポーツ科学部の授業もBalletや弓道などに参加し刺激を受ける。
大学が首都にある地の利を生かし、国内外を代表する上演芸術や文化教育施設の視察を重ね、普遍的な⽣涯教育に求められる質や表現⽅法を学ぶ。この学びは卒業後も継続。
卒業研究*:日本近代自由詩とその基盤となった公教育
主に師事した方:谷崎潤一郎研究者-千葉俊二氏|紫式部研究者-福家俊幸⽒|大河ドラマ題の筆が有名な書道家-財前謙氏
サークル活動:1年次に都市災害に備えるボランティア所属。普通救命講習講師を行う資格(現在無効)などを取得し、親しみやすく実践的活動を実施。サークルで関わった多くの方々に協力の輪の築き方を学び、楽しく活動できた時間はとても貴重だった。
ボランティアの構造的課題や、大卒者の社会貢献に必要な専門性の問題にぶつかり、教職を目指す勉強に専念した方が、高校生まで課外活動に時間を使い、学習量が少ない自分に合うと考え、サークル所属は1年間のみ。
中国語:CEFR B1相当。
英語:読解力CEFR B2相当(他B1程)。
両言語とも運用力再強化中。
中学・高校教員免許取得。

2016-2022群馬県立普通科進学高教諭(Full-time)
-コロナ禍における遠隔と対面教育の相乗効果を図る指導。
-放送部指導*:学生を全国大会・複合芸術の舞台へ。全国大会審査員。国内を代表する専門家からアナウンス朗読技術や取材、原稿作成、映像作品制作法を学ぶ。
-進学指導:学力入試・自己推薦型入試両方とも伸長に貢献。
-コロナ禍において、学生主体の多人数課外活動が有意義になるように、計画性・協働性の指導に尽力。
特に女子ダンス部で、ガイドライン等公的ルールを解釈し、イベントのためにできることを柔軟に検討する力や、予定管理と民主主義的運営を行う協働力を育成し、学内の範となる文武両道の集団へ導く。

2022-2025群馬県立商業科高教諭(Full-time)
-「DX・地域資源を核とした産学連携」企画・運営・発信*
学年を超えた集団の企画運営は、学生の組織経営力育成にも努めた。
-学生が後に自立した学びを促進できるように、各界の代表者と協力して、技術を活用するために必要な創造力の育成や、AIやメディアの活用法を学ぶワークショップを7回ほど実施。
その際は自分自身も積極的に学ぶ。部活動や学年の枠を超えて協働参加できるようにした。
-新しい試みをする際も、大学入試業界や放送業界などの各界の第一人者や、社会人や年少者の言語表現力の磨き方を説く複数の代表書籍から学び、不易流行を意識した言語表現教育活動を行った。
-退職前年は、様々な学習活動を行う時間的制約下で、インプットを基にPDCAサイクルを完結できる活動は、担任学級の文化祭における2店舗の販売実習だったが、模擬経営経理や日本の言語文化を生かした効果的宣伝の役割を全員が全うできるようサポートできた。
-放送部顧問*:大会で結果を残すことだけではなく、国語の授業や学級指導との相乗効果を学校・地域に還元することに努める。

教職2年目に甲状腺の病が見つかり、心臓が常に100m走を走っている状態だったため、医師から激しい運動は控えるよう言われる。病気は現在完治。
教職3年目の夏休みに手術して腫瘍を摘出し1週間寝たきりとなり、同年に認知症を長く患った祖母が他界。
これからどう生きようか悩んだ時に教職4年目に出会ったのがTangoダンス。
右斜め上に軸を取り、相手と交差するように組んでお互いの軸を尊重しながら、即興で対話するように楽しみ、ミスも新しいステップに変えて3分間踊り続けるダンスは、度々学生との関わり方や、仕事の成長のヒントになってきた。

コロナ禍や仕事の役割が増えていく時期で定期的にはTangoを習えず、現在に至るまで実質的に習えた期間は1年間ほど。
頻繁に習えなくても日本や本場の最高峰と評価されるショーや大会、ドキュメンタリーの映像資料や、生の舞台の見学、世界で活躍する先生が来日した時のレッスンや東京の複数の教室を受講することを通し学んできた。

STEAM教育や21世紀型の文化振興による社会発展、コンパクトシティが進む地方の新たな交流の場の創出により貢献できるように、Tangoと生涯教育の共創の実現を目指し、研鑽を積むため2025年3月に年度の区切り目で教職を退職。
特に、言語と非言語表現の両面を生かし、人間だからこそできることの良さに着目しながら表現力を磨ける場の創出を志している。
*Tangoは民衆の異文化が止揚する中で言語表現と非言語表現が融合しながら発展し、学校教育が重視する身体接触によるアタッチメント形成と共通する要素や、認知症の症状改善効果も認められている。UNESCOの「人類の無形文化遺産」に2009年登録。
一時、早期留学を検討するも、上記の生涯学習を企画運営できるようになるためには、語学や歴史など様々な知識技能の集中的な習得の必要性や、生活の工面もあり、約1年間下記の研鑽に励む。
先行きが見通せず、方向性を変えようと考えたが、2026年2月初旬にEscuelas-SODREの受験資格を知り受験。
同校は文学や哲学、Balletも含めた理論と実践両面から多角的にTangoダンスを、学費無償で学べる。UNESCOの保護も受ける、ウルグアイ教育文化省文化局傘下の国立校。
ウルグアイはIT分野やSTEAM教育、持続可能な社会開発が国際的に評価されている。
Ballet含む複数ダンス科目や、翻訳機の副次的使用が認められる中で、複数資料を読んだ上で複数レポート提出や口頭試問を行う試験を経て、2027年3月よりÁrea Tango-Tecnicaturaで学ぶ資格を得た。
当初2026年4月から学ぶことも検討したが、留学と仕事を両立するための行政手続きや、協力を得ていくための活動準備のため、上記日程に変更していただく。生活を賄い、学業と両立しながら双方へ還元できる仕事の円滑化に難はあるが日々励んでいる。

1年間の学び
将来的に、JICAシニア派遣や、外交関係の仕事などの国際交流活動に関わる仕事をしながら、長期的視野でタンゴを現地で学ぶことも考え、次のことを勉強。
-外国人に日本語を教えるための勉強。三井物産株式会社と東京外語大共同開発の多国籍児童に小学校3年生までの算数や漢字を教える教材はじめ、複数資料活用*。
-日本の中等教育の場とも関われるように、日本文学・中国文学・言語学の指導法の練磨。大学入試の予備校講師の代表的な本も参考にした。
-言語力: 国際手話、ジェスチャー国際マナー、コミュニケーションシート作成法、日本の手話、Braille(点字)、やさしい日本語、ポルトガル語*、スペイン語*、中国語・英語(運用力再強化)
-東京の高齢者施設でタンゴセラピーに参加。タンゴダンスと音楽を取り入れたエクササイズを通して心身をケアし活性化する。
-市主催の専門家*による日本文化講習で、芸を学びつつ、現代人の実情に合わせた「独学の際に教材を精選できる力の養成」や「上質な1回完結型講座」の設計法を学ぶ。日本舞踊、生け花、箏、尺八、茶道。
-Tangoの代表的な歌詞を文学の手法で、一語一語の語感も理解を深める。Futbol chantなども参考。
-南米地理歴史学
-国内外の公証人や外交官、国家資格を有するキャリアコンサルタントやFP、リスキリング機関や通信校の責任者など多くの方々に、自分自身の将来をご相談させていただくことを通して、キャリア教育や金融教育の視野を広げた。
-東京のタンゴ教室*のレッスン。オンラインレッスン動画。
-ダンス文化継承発展に関わるためのBalletの学び直し*。
*研鑽のための教材や講習More: Study Materials & Workshops:Languages, Japanese Cultures & Lifelong Education
*スペイン語とポルトガル語は両言語とも文法習得し、運用力強化中。Español:CEFR B1相当。Português:CEFR A1相当。
*方向性を変えるため4ヵ月ダンスから離れた中で、Escuelas-SODREの試験に向けて、ダンスの本質から対策までご指導下さった次の教室で学んだことは、特に貴重な糧となっている。
様々な事情が重なり、ご協力のお願いが遅く限られた時間となってしまった中でも、私の状況に的確に合わせて、音楽性や身体性など複数の要素の向上と、全体の調和を図るご指導を行って下さった。
「Rika Tango Studio」Rika Noda先生 Matias Catanzaro先生
「TANGO Style」Kazumi Kuwabara先生
「MTBI in TOKYO」Mamiko Tada先生―Ballet
Study Materials & Workshops: Languages, Japanese Cultures & Lifelong Education
song: Malena
他の表現と異なるTangoの良さと、多様な他者のTangoへの敬意と感動を伝える詩。
manga: 日出処の天子
鬼か舞姫か――中性的に描かれた聖徳太子の陰影。
book: 真田太平記
忍びが駆け、それぞれの生きる軸が交錯する史話に、ふと静動の理を計りたくなる。
phrase: 「音楽は皆のものだから」──映画『ここに泉あり』1955年


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